「天才女子高生がオフィスにやってきたぞ!!」、、一週間前のことなのですが、私が運営する、東京ウォータフロントの「はるみスタジオ」、オフィスに突然、女子高生が尋ねてきた。しかも「天才」、女子高生なんです。ピンポーンとインターホンが鳴り通話用の受話器をとると、「すいませーん。突然なんですけどー。」、、と、まさに女子高生の声が聞こえた、、。「なんだ?ガキが、、何のようだ?」と聞いてみると、このような内容だった。「仕事をもらえませんか?」、、「は??」、、図工や美術が大好きで、タイポグラフィー、書体、文字について小学校の時位から興味を持ち出し、中学の3年間と高校入ってからも、授業そっちのけで、ロゴデザインを書き続けていたらしい。「他の授業がつまらなくなって、、、。ずーっとロゴを書いてました、、。」、それが趣味になり、没頭し、研究し、今に至ったらしい、、、。その延長で、ロゴデザインを仕事にしてみたいと、私のオフィスを訪れてきたらしいのだが、、。「今まで作った作品集を見てください。」と、「宮崎あおい」と「二階堂ふみ」を合体させて2で割ったような、天才女子高生がインターホン、カメラ越しに言うのだった。「なんだコイツは?イカレてんのか?」(※そんな暇ねーよ、と思いつつも、)スタジオに招き入れるとポートフォリオが入った大きなバックを机の上に広げ始めた、、、。ポートフォリオ用、黒A2ファイル3冊、A4ファイル50枚入りで、5冊、、。「一体コイツ何者だ?」、、ポートフォリオを開くと、天才女子高生はゴチャゴチャと説明しだしたのだ、、。「ちょっとダサいなと思ったロゴや、ココを変えたほうがもっと良くなると思ったロゴをピックアップして、変えてみたんです。」「さらに自分の世界観をロゴにして表現してみたりと、色々試してみたんです。」、「出来れば、これを仕事にしてみたいなぁって。」、、天才だ!天才が現れた!!超ハイクウォリティーのポートフォリオ、そしてこのとんでもない分量!!さらにはどれも今まで見たことが無いような、紙から噴出してくるような立体感あるデザイン、、。「一体何考えてるんだコイツは?」、、こんな女子高生いるのかよ?これ他の誰かの作品?と疑うスキも無かった、、。それぞれの作品の下にはその作品の気に入らなかった点や、コンセプトなど、新しくデザインするに至った経緯が、鉛筆書きでびっしり書かれていた、すべて手書き、さらにイラストレーターでデジタル化されており、すべてデータとしてパソコンに入っているとの事、「なんだオマエは!こりゃ天才じゃないか!」圧巻です。まるでショットガンで頭をぶち抜かれたゾンビのように私は唖然として立ち尽くしていた、、。「アメブロ見たんですよ!あと、メルマガも読んでますよ!」、、ここに至った経緯を語りだした。、、「瞬、「しゅん」って言う名前がかっこいいなぁと思って、この人に見せに行こうと決めたんですよ!」(※こいつはやり手か?男のツボを知っているじゃないか、、、。)、、「で、オマエ名前は?」、、「小林春※コバヤシハルって言います。」、、「なんだ!妙にシンプルだな!」、、「そうなんです、全部小学校で覚える漢字で、、、。それがコンプレックスで、文字、名前、タイポグラフィーについて勉強してみたいと思ったんです。」、、「は?そんな動機あるのかよ!?」(※口に出して言っていない、心の中で。)ここからはこの天才女子高生のすべていいなりになってしまった。宮崎あおいと二階堂ふみを足して2で割ったような天才女子高生、コバヤシハル。こいつはとんでもないガキだ!「末恐ろしいガキだ!」、、、わかった、じゃあこのハルミスタジオのロゴを作って来い!「晴海スタジオ」でも「はるみスタジオ」でも、「ハルミスタジオ」でも書体も雰囲気もすべてまかせる。「気に入ったら使ってやるよ!まずは10万円位だな!」コバヤシハルは「やった!」といってオフィスの雰囲気を確認しだした。「アンディーウォーホル、好きなんですね!」宮崎あおいと二階堂ふみを足して2で割った天才女子高生が指をさして言った。オフィスに飾ってあるモンローの壁画だ。マリリン・モンローって今の女子高生に人気なのか?普通知らないでしょ、、。普通の女子高生ってAKBとかエビちゃんとか、きゃりーちゃんとかをファンにしているのではないのか、、。ますます混乱してきた。「じゃ、出来上がったら、また遊びに来ますね!」天才女子高生デザイナーは帰っていった。恐るべし、天才女子高生、ロゴデザイナー、「小林春。」彼女は有名になるだろう。恐るべし女子高生。天才女子高生ロゴデザイナー、「小林春。」天才のもとに天才は現れるとよく言うが、、、。どうしたものか、、、。しかたない、雇ってやるか、、。卒業したらな、、、。天才女子高生ロゴデザイナー、「小林春。」乞うご期待。 [麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬]